本サイトで提供しているイレッサ®錠250についての情報は、患者の皆さまや家族の方などにイレッサ®錠250についての正しい理解と、重大な副作用の早期発見などに役立てていただくために提供するもので、医学的な判断、アドバイスを提供するものではありません。
イレッサ®錠250については、患者さま独自の判断で服用(使用)を中止・開始したりなど、飲み方を変えたりすると危険な場合があります。
イレッサ®錠250について疑問など持たれた場合や治療等に際しては、主治医又は調剤された薬剤師に必ず相談してください。
非小細胞肺がんの細胞の表面にはEGFRと呼ばれるタンパク質がたくさん発現しており、このEGFRはがん細胞が増殖するのに必要な信号を細胞内に伝える役割を担っています。
非小細胞肺がんの患者さんにおいて、このEGFRを構成している遺伝子の一部(チロシンキナーゼ部位)に変異が認められる患者さんがいることがわかってきました。このような変異があるとイレッサ®の治療効果が高いことが報告されています。
EGFR 遺伝子変異は、日本人の非小細胞肺がんの患者さん全体の30〜40%に認められます。
欧米人よりも日本人などのアジア系の人種、男性よりも女性、たばこを吸う人よりも吸わない人、また、非小細胞肺がんのなかでも腺がんの患者さんに多く認められることがわかっています。
一方で、イレッサ®の副作用発現についてはEGFR 遺伝子変異状況によって大きな差はないことが報告されています。
レントゲン検査や胸部CT検査によって肺がんが疑われたときには、気管支のなかを観察する検査や痰にがん細胞が混じっていないかを調べる検査などを実施し、組織や細胞(検体といいます)を採取して本当にがんであるかどうかを確認します(これを確定診断といいます)。
EGFR 遺伝子変異検査は、肺がんの確定診断を行うために採取された組織や細胞(検体)を用いて、遺伝子変異が認められるかどうかを調べる検査です。
EGFR 遺伝子変異検査は、保険で認められています。
現在、EGFR 遺伝子変異が陽性であり、手術ができないとき、再発したときの非小細胞肺がんの治療としては、放射線療法や薬物療法による治療があります。
薬物療法では、初回治療や2次以降の治療として、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤、免疫チェックポイント阻害剤、殺細胞性抗がん剤、血管新生阻害剤などの薬剤による併用療法や単独療法での治療が行われています。
2023年3月掲載(202503)JP-66671
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